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2008年10月号 森下敏行さんより、おてがみが届きました

こんばんわ

はじめまして、蘭の会のみなさま、
森下敏行と申します。

大阪の西成区で、生活共同体の責任者をしております。
いちおう社福ですが、そこは貧困ビジネスならぬ、
単なる貧困事業で、世の中にも忘れさられながら、
かといって、世の中と縁もきれないまま、やっております。

わたしのやっている活動は、本当にお金になりません。
いわゆるホームレスや、社会的弱者と関わる仕事をしています。
やっている内容、ノーガキを垂れれば、
それなりえらそうにはなりますが、
わたし自身が社会底辺に横たわっていることに違いありません。

お金が動くところはどこも賑うようで、
貧困ビジネスなるものも、時にメディアを彩るようになりました。
いわゆるホームレスが、お金になることもそうですが、
その急速な発展には、おどろかされます。

利益に対する人の情熱には、並々ならぬものがありますが、
その為には何をしてもいい、ような風潮が、
格差社会といわれる現今、ますます強まってきているように思えます。
社会的地位に対する希求もそうですね。

わたしたちはもう暫くのあいだ、繁栄するでしょうから、
だから、もう少し、みんなが生きられるにはどうしたらいいか、ゆっくり考えたらいいのに。
自動車も、テレビも、街ゆく人も、みんな、そわそわしているので、
100年くらい、一時停止してみるのも、悪くないかもしれない。

肩の力を抜いて、深呼吸して、
いまの時代をながれる、悲しみや、よろこびが、
スースー体を吹き抜けるくらいに、浸してみたい。
そうやって、生きていきたい気持ちです。

ここ西成の街には、何もかも失くしてしまった人も、たくさんいます。
それでも、元気に生きてる人もたくさんいます。
笑顔と、やりきれなさが鬩ぎあい、その火花が尾を引きながら、
ひとり、ひとり、消えていきます。

そうした人たちは、わりと「座右の銘」というのか、
一言もってたりするんですよ。

わたしも、遠からぬ先に、この世とおさらばするのですが、
それまでは、元気に生きれる言葉を、胸に抱いて、すごしたいと思っています。


■森下敏行さんって、どんな人?

1969年12月9日神奈川県生まれ O型
3歳でオムツがとれて、17歳で高校を中退。
二輪車のカスタムショップで、メカニシアンを務め、
オリジナルな製品作りや、改造、修理を行なう。
道具が人を豊かにする世の中を夢みるが、
飽くなき消費を志向する社会にも、人にも幻滅。
1995年、わずかのお金をもって、大阪に。
風俗店のボーイ、建設労働などを経て、
2000年より、エマウスや、釜ヶ崎の運動に加わる。

社会福祉法人暁光会大阪支部責任者
http://www.gyokokai.org


森下敏行さん
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