2012年1月号 阿波夜次郎さんより、おてがみが届きました
遠い日のい出
阿波夜 次郎
まだ、木造校舎の頃、たしか小学5年生だった
2階の教室の窓側の席から、隣の公民館の屋根の上に
誰が乗せたのかわからないが、たぶん俺の前の生徒が
投げ捨てたのかも知れない、プリズムレンズ
それが、天気の良い日に太陽の反射で
七色の虹色に光る光景が、とても好きだった
初日に案内された空間で,千依さんの絵が、
間近に飛び込んで来た,青い空となん色かの水の色
そのコントラスト、俺の中のプリズムに乱反射した
その後、5階の空間に移動しその茶室と称した、空間の中に
ガラスの破片が、アートしているではないか
またも、俺の中のプリズムが共鳴した
懐かしい記憶が蘇った、そして壁面とタタミに目を向けると
ワンカップ酒のあぶり出しのアート
これもガラスで出来ている物を、うまく利用しているではないか
まさに、光と影の絆
ドヤガール、寿、釜ヶ崎、ドヤイコール,絆
人と人との結び付きだ
酒は飲んではいないが,心は酔って来た
自分がそこに居た
寿お泊りフォーラムに参加して
この町で、絵とガラスのアーチストとであって
心臓を、バキュンと撃ち抜かれた
俺の魂は、釜ヶ崎に戻っては来たが
まだ、寿をさまよっている様だ
阿波夜 次郎(あばよ じろう) プロフィール
オギャーと生まれた時から不良で少年院初等中等特少
横浜帯広神戸お長の刑務所暮らし
たどり着いたところは西成区動物園前商店街
労働生活30年