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2008年4月号 コマイナーズさんより、おてがみが届きました

♪私のヘルパーさん いつも同じ服
 それ似合ってるねってほめてしまったその日から
 私のヘルパーさん いつもロールキャベツ
 すごくおいしいってほめてしまったその日から

 あほのひとつおぼえ ありがとさん
(私のヘルパーさん@コマイナーズ)

みなさん、はじめまして。

障害者の介護に従事する、タフでクールなボヘミアン・ヘルパー2人組によるじゃじゃもれ音楽ユニット「コマイナーズ」です。
神社にたたずむ狛犬のけなげな在り方と愛嬌ある姿に心惹かれ、狛犬のように生きていこうぜと誓う自分たちをコマイナーと名づけました。
また、社会や時代の流れとは距離を取りつつ我がの生き方を通していく人、つまり決してメジャーに染まらない人を「コ・マイナー」とこじつけてみました。
ちなみに、いつも時代の価値観に乗って多数派の中で安心しようとする人は「コ・メジャー」。
コメジャーは勝ち犬を目指しますが、コマイナーは負け犬ではなく狛犬を目指しているのです。
他人との勝ち負けを意識し、損得勘定に踊り、息苦しい思いをしてまでコメジャーであり続けても、行き着く先は勝ち犬どまり。
誰に尊敬されるともなく、ましてや自分に対して誇りも持てませんよ。
現代のゲームには上手に負けといて、愛らしい狛犬を目指してボクラと共に歩きましょう。

おっと、コメジャーな一般市民を啓蒙するような書き方をしていましたが、これを読んでくださっている詩人のみなさんは、根っからのコマイナーでしたね。釈迦に説法でございました。
コマイナーズが紅白歌合戦に出場すれば、コマイナーは増殖の一途をたどり、詩人にももっと優しい社会が成立していることでしょう。
いつか来るその日のためにみなさん、コマイナーズの応援をよろしくお願いします。
そしてボクラはコメジャーをすっ飛ばして「ドメジャー」となり、音楽で得た巨額の富をはたいて障害者と非公認弱者のための新しい居場所作り(一杯飲み屋)でも開くのです。あはは。
アウーン!以上、狛犬の遠吠えでした。


■コマイナーズって、どんな人たち?

コマイナーズ

阿:おかまいなく浜村不純です
 作詞・歌唱担当。1968年和歌山県出身。
商社勤務→失業ぶらぶら期を経て10年以上前から障害者介護の世界へ入る。
社会保険労務士の資格を取得し、法人のヘルパーとしても活躍中。

吽:さすらいの荒野マキ
  作曲・演奏担当。1969年兵庫県出身。
小学校教師→バンドミュージシャン→児童劇団プロデューサーを経て4年前から介護の世界に転職。
通信制高校の非常勤講師や地域イベントの事務局を引き受けるなど、頼まれたら断れない性格。

「コンセント(電源)とコンセンサス(合意)があればどこへでも」を合言葉に、 作業所やデイサービス、各種イベントなどでの演奏活動を展開中。
介護現場の泣き笑いなどを端的且つユーモラスに綴った浜村不純の詩に、耳についたら離れない荒野マキのメロディーと、力の抜けたパフォーマンスで微妙に人気が上昇中。



■コマイナーズの作品を読んでみよう!

コマイナーズの歌

「道具めぐりの歌」
ひなたぼっこのくるまいす
お空に浮かんだしびん
風にころがる紙オムツ
無限に広がるシーツ

見えない小鳥がぴーちくちー
白い杖のぐるり

フルサトへのびるスロープ
狛犬修行の盲導犬
手話で奏でたポリフォニー
筆談で伝えたヌクモォリー

海の記憶がぼけて
点字あぶくはソラへ


「YOU2」
35歳 働き盛り
快晴 独り
ひたすら側臥位

YOU2 イズ  U2・・・

35歳 この先僕は
平日 昼間
ひたすら側臥位

YOU2 イズ  U2・・・
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