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2003年6月号 中西美穂さんより、おてがみが届きました

中西美穂さん(women's-performance-art-osaka)より
 はじめまして。
私は、関西で現代美術に関するコーディネイト‥‥展覧会企画やアートプロジェクトのマネジメントを生業にする者です。で、フェミニストラブ
女流ウェブ詩人の集い”の、やっぱ”女流”の部分に好意と興味をとても持っており、今回手紙をかかせていただくのはとってもうれしいラブ

いきなりですが、1999年12月に京都のギャラリーそわかで企画したグループ展のための私の文を引用しますね。
−−−
展覧会「かろきねたみ」のタイトル歌人・岡本かの子の処女短歌集から拝借しました。 「ねたみ」というある他者に向けられた心情が「かろき」をつけることにより、大きく社会の中に美しくなげかけられる。そして、ある他者あるいは自分自身に向けられた個人的な作業が、社会の中に美しくなげかけられて現代美術表現となる。展示空間全体で女性作家6人の心情を御鑑賞いただけます。
−−−

そう、女流歌人の岡本かの子が好きラブ


で、その歌人の使った言葉から、展覧会をイメージし、作り上げたのラブ

短歌、詩、その表現ディティールを分析し、批評するスキルが私にはない。しかしその「詩の言葉」をモチーフにして、私なりの展覧会が立ち上がった。
これって何だろうね。同じ表現する女の共有する心情からかしらん?
同じ表現する女の共有する心情って何だろうね?
例えば、今これを読んでいる女流詩人のあなたと、私は何を共有するのだろう?生活感?恋愛感?
女の共有する心情なんてないと、私は考える。
社会的な事情(文化的)に位置付けられる性差の為に、同じような環境を共有することはある。
そして、それを、ネガティブにでなく、ポジティブっぽく捉える。
その”‥‥っぽさ”が、私の現代美術に関わるあれこれを、ささえる。
あなたもラブそう?



■中西美穂さんって、どんなひと?

1968年大阪生まれ。在学した大阪府立寝屋川高等学校の文芸サークル誌『ういっと』に詩の投稿経験あり。京都精華大学美術学部で立体造形を学んだあと、さまざまなアルバイトと旅行を繰り返して今に至る。今おすすめの私の一冊は、詩人でありアーティストであったテレサ・ハッキョン・チャの「ディクテ〜韓国系アメリカ人女性アーティストによる自伝的エクリチュール」(青土社/池内靖子・訳)。



編集者注>
ハートマークは差出人の意向により挿入。
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